東京市場 午前概況 ドル円・クロス円、この日も株価眺め行ったり来たり

2014年03月26日 12:12

東京タイム午前は前日の同時間帯に続いて各通貨が極めて限定的な動意。月末・期末を控えて大口のフローが影を潜めていることも全体的な模様眺めムードを高めた。プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁の発言や豪準備銀行(RBA)金融安定報告の内容が伝わったが手掛かりに乏しかった。序盤は日経平均株価が期末の権利・優待取りの最終売買日だったこともあり、寄り付き直後から上値を伸ばす動きに円売りで反応。ドル円は102.40円、ユーロ円は141.50円、ポンド円は169.32円、豪ドル円は93.85円、NZドル円は87.93円まで買われたが、株価が上昇一巡後にマイナス圏まで値を沈める場面があるなど調整に押されたことで円売りも極めて短時間で終息した。
 対ドルも手掛かりは少なく全体的な動意は限られたが、前日来の流れを踏襲する格好でユーロポンドでユーロ安・ポンド高が継続し、ユーロドルが1.3813ドルまで売られた一方、ポンドドルは1.6541ドルまで買われるなど小幅なレンジで値動きが確認された。豪ドル/NZドルでもNZドル買いが入り、NZドル/ドルは前日高値を超えて0.8592ドルを示現。豪ドル/ドルは0.91ドル半ばで上値が重かった。
 午後も円相場は閑散か。米利上げ開始時期を見極める上で米国の経済指標への注目度が高まっており、東京タイムでは取引を進めにくい。期末要因もあって新年度入りとなる来週以降までは一層模様眺めムードが高まるだろう。引き続き、株価動向を手掛かりとした小幅な上下に終始しそうだ。