東京市場 午前概況 ギリシャ不安で円小幅高、中国緩和期待で豪ドル高
2015年02月10日 12:08
午前の為替市場は円が小幅高。ギリシャの債務交渉への不透明感が、安全資産とされる円を下支えした。関連市場では、海外の株価動向を受けて日経平均株価は一時150円超下落した。一方で、オセアニア通貨はしっかり。中国人民銀行による金融緩和期待が支援材料となった。ただ、祝日を控えて積極的な取引が見送られたため、各通貨の値幅は限られた。
ドル円は、株価が下げ幅を広げた場面で118.40円まで低下。ユーロ円は134.17円、ポンド円は180.27円、スイスフラン円は128.06円、加ドル円は94.90円までそれぞれ下落した。加ドル円はNY原油先物が反落したことも、上値を抑える一因となった。
かたやオセアニア通貨は小幅高。中国1月生産者物価指数・前年比は-4.3%となったほか、同消費者物価指数も+0.8%へ鈍化した。結果を受け、オセアニア通貨は売りが先行。しかし、下げ一巡後は物価低下に伴って人民銀行が追加緩和を迫られるとの見方から、切り返した。豪ドル/ドルは0.7790ドル台から0.7842ドルへ、豪ドル円は92.30円台から92.91円へそれぞれレンジ上限を拡大。NZドルも下値を切り上げた。
この後も、基本的には株価動向を眺めながらの展開となるだろう。ドル円は、118.25円近辺が目先意識される水準。同水準には、短期的なサポートラインである5日移動平均線が推移しているほか、6日の値幅の中央値が位置する。この水準を下回れば、118円の大台割れを試す機運が強まってもおかしくはないだろう。
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