東京市場 午前 FOMC待ちだが円安、円の売りやすさは変わらない
2013年12月18日 12:02

東京午前の為替市場では円が売られた。株式市場に海外勢の買いが持ち込まれ、日経平均株価が上昇したことが背景。日経平均株価の上げ幅は一時250円超となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が昨日から始まっており、今夜未明に結果が発表されるため模様眺めムードはあるが、緩和的な米金融政策は来年以降も長期間にわたって続けられる見通しであることから株高が支援され、円を売りやすい構図が続くことに変わりはない。ドル円は103.04円、ユーロ円は141.88円、ポンド円は167.76円まで買われた。ドル円・クロス円ともに昨日の下げ幅の大部分を埋め合わせる格好となっている。
豪ドル円は91.85円まで上昇。下院経済委員会でスティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁が証言を行い、豪ドル売り介入に前向きな姿勢を引き続き示したほか、追加利下げにも相変わらず含みを持たせたが、豪ドル相場を圧迫するようなコメントはなく、豪ドルにやや買い戻しが入った。豪ドル/ドルは0.8929ドルまで強含み。
NZドル円は85.21円まで円安・NZドル高推移。NZ12月ANZ企業信頼感は64.1と1999年2月以来の高水準、NZ12月ANZ企業活動見通しは1994年8月以来の高水準を記録した。NZの実体経済が上向くなかで、景況感は一段と上昇している。NZドル/ドルは0.8286ドルまで強含んだ後、伸び悩み。
ユーロドルは1.37ドル後半、ポンドドルは1.62ドル後半で小動き。ユーロ円やポンド円の上昇がユーロドルやポンドドルの底堅さにつながったが値動きは狭い。
東京午後は午前に続き株価動向次第だが、FOMC待ちのなかで大きな動きは発生しにくい。フローが落ち着けばこう着感が増してくるのではないか。ポジション調整もほぼ終わっていると思われる。
