東京市場 午前 警戒感続く、ドル円の戻り鈍く101円前半で小動き
2014年02月04日 12:01

東京タイム午前では海外市場でのリスク回避の円買いは一服。ただ、新興国不安の長期化への懸念や、米中のさえない経済指標の結果を受けた世界景気の先行き不透明感への不安などへの警戒感が強く、ドル円・クロス円の戻りは限られた。今週後半には米雇用統計などの発表も控えており、新興国の動向や米経済指標をにらみながらの展開が続きそうだ。日経平均株価は一時前日比で450円を超える大幅続落となった。また、黒田日銀総裁や安倍首相の発言が伝わったが、相場への影響は見られなかった。
昨日に100.77円まで下落したドル円は下げ渋るも戻りは鈍い。前引けにかけて日経平均が下げ幅を縮小する動きを好感し、買い戻しを試すも上値は101.38円止まり。クロス円も小反発。ユーロ円は137.00円、ポンド円は165.31円まで上昇した。オセアニア通貨は売りが先行したが、対ドルでの下落が緩んだことやドル円の上昇を受けて反発。豪ドル円は88.26円から88.83円まで、NZドル円は、昨年11月7日以来の安値81.43円から82.00円まで水準を切り返した。
ドルストレートはまちまち。ユーロドルは1.35ドル前半、ポンドドルは1.6310ドル付近で狭いレンジ内の推移が続いた。また、NZドル/ドルは、イングリッシュNZ財務相の「NZドル水準に満足していない」、「NZドルはより低い水準を望んでいる」との発言も重しとなり、一時は昨年9月11日以来の安値水準となる0.8052ドルまで下押したが、NY終値水準の0.80ドル後半に切り返した。
東京タイム午後もドル円は101円前半を中心に上値の重い動きが続きそうだ。400円超安い水準で下げ渋った日経平均の後場の動きを引き続き警戒したい。正午過ぎには、豪準備銀行(RBA)政策金利の発表が予定されている。政策金利は現状維持が予想されるが、声明で豪ドル高牽制が続くか注目したい。
