東京市場 午前 調整の円買い戻し続く、ドル円は103円割れに

2013年12月16日 12:31

 東京午前の為替市場では円が買い戻された。先週末からドル円やクロス円の一角に調整売りが入っており、流れが引き継がれている。日経平均株価が調整ムードのなかで一時100円超の下げ幅となったことも円買いを後押し。ただ、基本的には米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちの雰囲気が強い。市場予想を上回った12月調査の日銀短観や弱い中国12月HSBC製造業PMI・速報値はあまり手がかりになっていない。
 ドル円は下落。先週は年初来高値を更新したが、週明けは一時102.84円まで下げている。先週末安値を下回るとストップロスの売りを巻き込んだ。株安のほか、対ユーロでのドル売りも重し。ユーロ円は141.51円、ポンド円は167.66円、加ドル円は97.14円まで下げている。
 豪ドル円は中国PMIを嫌気して91.96円まで軟化。豪ドル/ドルも0.8920ドルまで下げた。豪ドル売りの反応は一時的ではっきりとした流れにはつながっていないが、豪金融当局の自国通貨安を推し進める方針が続いているため、調整の豪ドル買い戻しは見られず。
 先週末、調整売りに押されたユーロドルは1.3761ドルまでしっかりと推移。これといった手がかりは見当たらないものの、3カ月物ユーロLiborが上昇を続けていることが引き続きサポート要因。ポンドドルは1.63ドルちょうどを挟んで小動きだった。
 東京タイム午後は円買い戻しの流れが続くのではないか。円売りポジションが相応にたまっており、FOMCの決定や声明文、バーナンキFRB議長の会見が荒っぽい値動きにつながる可能性も否定はできず、ある程度の円買いは致し方ない。