東京市場 午前 調整の円買い入るも限定的、日経平均は大幅反落

2013年12月04日 12:23

 東京タイム午前、為替相場は調整の円買い戻しが入るも限定的。序盤から軟調に推移していた日経平均が一気に前日比400円超まで下げ幅を広げたことから、昨日の海外タイムでいったん円安の調整が落ち着いていた為替相場もぶり返す格好で徐々に円高に傾斜した。ただ、日経平均の下落幅の大きさと比較すれば動意は限定的で、ドル円・クロス円は円高主導で売られたものの一定の底堅さを示した。一方、豪ドルに関しては豪7-9月期GDPが予想比で低下したことを受け売りが進んでいたところに、円高が追い打ちをかけるかたちとなり、対円はもとより対ドルでも下値を模索する動きが続いた。
 ドル円・クロス円は軟調。日経平均の下落幅拡大とともに円高が進んだものの、昨日でいったん調整が一巡していることもあって限定的な動きにとどまると、ドル円は102.24円まで下落後は102円半ばまで戻した。またクロス円は、ユーロ円が138.93円まで売られた後は139円前半まで小幅反発、ポンド円は167.52円を安値に下げ渋った。
 一方、豪ドルは売りが強まる。前述した通り、豪7-9月期GDPの予想比低下を受けた売りに、日経平均の大幅反落を背景とした円高が追い打ちをかけ、豪ドル円は92.53円まで下落し、前日比で1円超の下落幅に。また、豪ドル/ドルも0.9046ドルまで売られた。
 ドルストレートは小幅な動きに。調整的な円買い戻しの勢いも限定的で、相場を主導するクロス円が上下に振れながらも方向感の出ないなかでは、ドルストレートは小動きにならざるを得ず、ユーロドルは1.35ドル後半、ポンドドルは1.63ドル後半での非常に狭いレンジでの推移を続けた。
 この後も、株価動向に注視しながらの展開が継続か。円主導の動きに変わりはないが、株価の動きと比較すれば円高は進んでいないことから、可能性としては日経平均が下げ幅を縮小していくタイミングでは、巻き戻しにともなう円安局面もあり得そうで、下げ幅を縮小して前引けしている日経平均の午後の動きには注目しておく必要がありそうだ。あとは、株価に大きな動きが見られなければ、週末まで続く重要経済指標やイベントを見極めたいとの見方から様子見ムードが広がってくるか。