東京市場 午前 米雇用統計待ちで動意薄、ドル円102円挟みこう着
2014年02月07日 12:06
東京タイム午前の為替相場は小動き。NYタイムに米雇用統計の発表を控えるなか、様子見ムードが強く、積極的な取引を手控えられている。米株の大幅反発を好感した日経平均株価は前日比200円を超える水準で堅調な推移を続けたが、夜間の日経平均先物の上昇で織り込んでいる部分も大きく、NYタイムでのリスク選好の円売り地合いは一服した。中国1月HSBCサービス業PMIは50.7となり、約2年半ぶりの低水準となった。中国1月のPMIは製造業に続き、サービス業もさえない結果となって、中国景気の先行き不透明感は一段と強まりそうだが、この結果を受けた為替相場に目立った反応は見られなかった。
ドル円は102円を挟んでのこう着相場が続いた。クロス円も昨日の上昇の反動からやや売りが優勢となるも、株高を支えに下値も堅く値動きは限定的にとどまった。ユーロ円は138円半ば、ポンド円は166円半ばを中心に上下した。オセアニア通貨はやや弱含み、豪ドル円は一時90.96円、NZドル円は83.73円まで下押した。
対ドルでも為替は小動き。ユーロドルは昨日にECBの緩和措置の見送りやECB総裁がデフレの認識を示さなかったことを受けて1.36ドル前半まで反発したが、本日は1.3590ドル付近で横ばい推移が続き、ポンドドルは1.63ドル前半の小幅レンジ内で上下。また、豪ドル/ドルは0.8923ドル、NZドル/ドルは0.8212ドルまで売りが優勢となるも値幅は限られた。豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告では、GDP、インフレ率予想を上方修正し、「交易条件の低下が見込まれ、豪ドルは一段と下落の公算」との見解を示した。
午後ももみ合い相場は継続するだろう。ドル円は午前同様に101円後半-102円前半での小動きが続きそうだ。米雇用統計の結果次第で、一服している米景気先行き不透明感への懸念が再燃する可能性もあり、結果を見極めるまでは取引しづらい。