東京市場 午前 為替は方向感に欠ける、レンジ内で上下に振れる
2013年12月02日 12:01
東京タイム午前、為替相場は方向感乏しい。週末のNY市場は感謝祭の翌日で株・債券が短縮取引で取引参加者も乏しかったことから、為替相場においても東京タイムに引き継ぐような動きは見られず。かといって今週は週末に発表となる米11月雇用統計まで各国の金融政策イベントならびに主要経済指標の発表が目白押しとあって、週明けの東京タイムでは積極的にトレンドを形成していくような動きも見られなかった。そのほか、中国11月HSBC製造業PMIが発表され市場予想を上回り、昨日の同製造業PMIの好結果も相まって豪ドルには買いが入ったものの、明日に豪準備銀行(RBA)政策金利発表のほか主要経済指標の発表が控えるなかで、上値は限定的だった。また株式市場に関しては、日経平均は底堅さを示しながらも上値は重く、やはり明確な方向感に欠けた。
ドル円・クロス円は狭いレンジで上下に振れる。ドル円は先週末のNYタイム引け値水準で推移すると、本邦勢の入り際に102.59円まで上昇したものの、流動性が低下しているなかでの突発的な動きでトレンドを形成するような動きでもなく、その後は102.22円まで押し戻されるなど狭いレンジのなかで上下に振れる動きだった。クロス円も方向感は出ず、ユーロ円は早々に139.50円まで上昇後は139.04円まで反落し、ポンド円は対ユーロでの上昇が支えとなり堅調地合いとはなったものの、168.54円まで上昇した後はやはり押し戻される格好となった。資源国通貨では、豪ドル円は中国経済指標の結果を受けて93.80円まで上昇。また、NZドル円も連れて83.99円まで買われるなど
堅調地合いを示した。
ドルストレートは、ユーロドルは1.3612ドルを示現後は伸び悩むと短時間での瞬間的な反落を見せるなど、やはり動きの荒さが目立った。また資源国通貨は、豪ドル/ドルは0.9163ドルまでじり高となったほか、NZドル/ドルは0.8208ドルまで買われたが、積極的に上値を試すまでの勢いは感じられなかった。
この後は、基本的には株価動向を睨みながらの展開が続きそうだ。午後は黒田日銀総裁の記者会見などを控えており一定の関心を集めそうだが、本日のNYタイムに控える米ISM製造業景況指数の発表を含め、今週は重要イベントならびに経済指標の発表が目白押しとあって基本的に欧州勢の参入後からが本番となりそう。材料の乏しいなかではレンジ内でのボラタイルな動きに警戒しながらの展開を見込んでおきたい。