東京市場 午前 為替はイベント前で方向感乏しい、狭いレンジで推移

2013年12月06日 13:45

 東京タイム午前、ドル円・クロス円は底堅さ示すも上値も限定的。日経平均が売り先行で取引を開始した後に持ち直すと上昇幅を広げたことから、クロス円を中心に戻りを試し、ドル円も連れ高に。しかし、本日は経済指標や金融政策イベントなど多数の材料があった今週の為替市場の中でも市場の注目度が高い米11月雇用統計を控えているとあって、当日の東京タイムで積極的にポジションを傾けていくのは難しかったようで、日経平均が伸び悩むとドル円・クロス円も落ち着いた動きに転じた。
 クロス円は底堅さ示すも上値は限定的に。序盤は海外タイムでダウ平均が5日続落となるなど米株が軟調だったこともあって円高に傾斜する場面も見られ、クロス円は売られたが、その後は前述した通り日経平均が持ち直すと、狭いレンジの中ではあったがクロス円は戻りを試し、ユーロ円は139.36円、ポンド円は166.60円まで上昇。資源国通貨も、豪ドル円は92.36円、加ドル円は95.66円まで買い進まれ、NZドル円も83円半ばでしっかりとした推移となった。ドル円はクロス円の上昇につれ高となり101.99円まで上昇したものの、102円の大台回復はならず、小幅ながら押し戻される格好となった。
 ドルストレートは、ユーロドルは1.36ドル後半、ポンドドルは1.63ドル前半での非常に狭いレンジでの推移に。また資源国通貨も、豪ドル/ドルは0.90ドル半ばを中心とした動きとなったほか、NZドル/ドルも0.82ドル前半で推移し、方向感に欠ける展開となった。
 この後も、イベント前で様子見ムードが続くか。米11月雇用統計を前に金融市場が全般的にポジションを傾けにくい状況となっていることから、為替相場も小動きとなりそうで、欧州勢の参入直後の動意には一応警戒しておきたいが、これといった材料もないなかでは株価の推移を確認しながら、あっても調整主体の動きにとどまりそうだ。