東京市場 午前 流動性相場による株高・円安継続
2013年11月15日 11:53
東京午前の為替市場では、海外市場からの株高・円安基調が継続。景気回復が見られるなかでも欧州中央銀行(ECB)が迅速に緩和スタンスを強化したことや、イエレン氏のもとで米量的緩和(QE)が長期化するシナリオが意識されており、流動性相場による株高・円安の構図が活気を帯びてきた。日経平均株価は寄り付き後に上げ幅を広げ、262.81円高の15139.22円で前場を引けた。5月23日以来の高値を更新している。ただ、週末とあって円相場の動意は活発ともいえず、ドル円やクロス円の値幅は広くない。
ドル円は100.32円、ユーロ円は134.93円、ポンド円は161.15円まで水準を切り上げた。ポンド円は2009年8月以来の161円台となっている。豪ドル円は93.69円、NZドル円は83.14円までしっかりと推移。
豪ドル/ドルは0.9345ドル、NZドル/ドルは0.8296ドルまで水準を切り上げた。豪ドル円やNZドル円の上昇にサポートされている。ユーロドルは1.34ドル半ば、ポンドドルは1.60ドル半ばで小動き。
東京午後は円安の流れが続くと思われるが、午前と同様に動きは穏やかだろう。日経平均株価は先週末からの1週間で1000円超の上げ幅となっており、短期的な過熱感は否めず、足元の水準から一段と株高・円安が進展するとは想定しにくい。ただ、ドル円は5月以降の三角もち合い上限を突破した後の上昇が順調に続いており、流れに歯向かうような場面も乏しいか。