東京市場 午前 株高・円安、加ドルは利上げ期待後退で下落

2014年01月08日 12:05

 東京午前の為替市場は、海外時間に進んだ株高・円安の流れが継続。ドル円は、日経平均株価が一時1万6000円台を回復するなか、104.89円まで上昇。米10年債利回りがもち直し気味に推移したことも、ドル円を下支えした。また、クロス円もリスクオンムードが広がるなかで底堅く推移し、ユーロ円は142.99円、ポンド円は172.00円近辺、スイスフラン円は115.52円、豪ドル円は93.62円、NZドル円は86.96円までレンジ上限を広げた。
 ドルストレートは、クロス円上昇に追随して安値から反発。ドル高地合いを引き継いで、ユーロドルは1.3605ドル、ポンドドルは1.6377ドル、豪ドル/ドルは0.8902ドル、NZドル/ドルは0.8266ドルまで売りが先行した。しかし、クロス円が高値を塗り替える動きに呼応して、NY終値付近まで戻すなど、ほぼ「いって来い」の展開となった。
 こうしたなかで、加ドルは独歩安に。昨日の貿易統計や景気指数が芳しくなかった流れが継続したほか、ポロズ・カナダ銀行(BOC)総裁が「カナダは利上げ圧力に直面していない」とあらためて述べたことが重しとなった。ドル/加ドルは1.0794加ドルと2010年5月以来の加ドル安水準をつけた。加ドル円も97.07円まで下げる場面が見られた。
 午後のドル円・クロス円も、底堅い推移が見込まれる。週後半のイベントを控えて、積極的に取引する様子は感じられないが、本邦だけでなく中国株も底堅いことから、ドル円・クロス円は戻りを試す流れが続きそうだ。