東京市場 午前 株高で円売りも主体性に乏しい展開

2014年02月21日 12:01

東京タイム午前は株高を背景に円売りが優勢。ドル円・クロス円は前日の中国や欧州の景況感指数の下振れを受けて株安とともに下落した値幅を取り戻す格好となった。日経平均株価は一時300円超反発し、昨日の下げ幅を帳消しにする場面も見受けられるなど堅調。マークイットが発表した米国の2月製造業PMIが好結果となり、リスク回避姿勢が巻き戻された米市場の流れを引き継いだ。ドル円は102.55円、ユーロ円は140.65円、ポンド円は170.85円まで買われてそれぞれ昨日の高値を上回った。対ドルの重さで上値が限定的だった資源国通貨も、豪ドル円は92.37円、NZドル円は85.23円、加ドル円は92.26円まで買いを先行させた。ただ、株価の値動きが落ち着くと各通貨で伸び悩むなど総じて主体性に乏しい取引。明日からシドニーで開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議を前に、関係各国の高官による発言内容が多く聞かれたがほとんど材料視されていない。
 対ドルは小動き。ユーロドルは1.37ドル前半、ポンドドルは1.66ドル半ばを中心に横ばいが続いたほか、中国株の反落で豪ドル/ドルは0.8983ドル、NZドル/ドルは0.8294ドルまでじり安で推移したが下値は広がっていない。
 午後も週末要因を交えたフローと株価動向に左右される推移となりそう。それ以外に手掛かりは乏しく、G20に関連したヘッドラインなどに短期的な反応を見せる局面を挟みつつ海外勢の動き出しを待つ展開となりそう。