東京市場 午前 株軟化で円買い先行も反転 ドル円は104円後半

2014年01月09日 12:02

 東京タイム午前は、株軟化を受けて円買いが先行したものの、その動き一巡後は巻き戻しが進み、ドル円は104円後半レンジで上下した。一時104.74円まで下押したが反発し、104.99円と大台回復に迫る場面もあった。クロス円も同様の推移で、ユーロ円は142.19円から142.50円まで上昇。ポンド円も172.29円から172.73円、豪ドル円は93.05円から93.44円と、下押し後に小幅上昇。ただ、NZドル円は86.50円、加ドル円は96.75円を安値に戻りの鈍さが感じられるなど、まちまちな面もあった。
 ユーロは対ドルでは1.3570ドル台を中心にこう着状態。ポンドは対ユーロでのポンド買いを手掛かりに多少底堅さを見せたものの、それでも対ドルでは1.64ドル半ばに終始。豪ドル/ドルは0.89ドル前後、NZドル/ドルは0.82ドル半ばで小動き。強弱まちまちだった豪経済指標や、弱めだった中国物価指数にも強い反応は示さなかった。
 午後も、今夜に英・欧金融政策、明日に米雇用統計を控えた様子見から、為替は限られたレンジで推移するか。為替が円安地合いを多少回復したことから、本邦株価が戻りを見せれば、ドル円も目前に迫った大台回復は果たせそう。ただ、米緩和縮小ペースの加速懸念や、中国物価指標の弱さもあってか中国株の上値が重い。本邦株式市場が急速に下げ幅を縮小することの障害となるかもしれない。