東京市場 午前 株底堅いながら伸び悩む ドル円は103円後半へ反落

2013年12月19日 12:26

 東京タイム午前、ドル円はFOMC後のドル買い・円売り地合いに大きな変化はなかったものの、急速に進んだ円安への反動が入った。早朝には、NY引け間際の高値104.36円をわずかに上回って、104.37円まで2008年10月以来、5年ぶり以上となる高値を更新。しかし日経平均株価が前日比221円高の15809円で寄り付いたものの、底堅いながら15879円を上値に伸び悩んだ。株価の上昇が限定されると、急速に進んだ円売りの調整が強まっていき、ドル円はしばらく104円台を維持したものの割り込んで、103.77円まで水準を下げた。
 クロス円も同様の推移で、ユーロ円は142.80円を上値に141.88円まで1円近く調整。ポンド円は170円を割り込み、一時169.92円まで下落した。資源国通貨も売られ、豪ドル円は91.82円、NZドル円は85.03円、加ドル円は96.82円まで下落した。
 対ドルでも各通貨は上値が重かった。ユーロドルは、ドル円が調整し始めると1.3694ドルまで小幅に反発したものの、ユーロ円の下落が強まると連れ安となり、1.3650ドルまで売られた。ポンドドルは1.63ドル後半でこう着。資源国通貨も、豪ドル/ドルが0.88ドル前半、NZドル/ドルが一時0.8184ドルと重い動き。ドル/加ドルは1.0723加ドルまで加ドルがじり安となった。
 ドル円は、一定の底堅さを維持しつつも、5年ぶり以上のドル高・円安水準とあって利益確定が進みやすかったようだ。下値の落ち着きどころを探る動きが、もうしばらく続くかもしれない。18日安値102.50円から、本日ここまでの高値104.37円の半値水準103.44円や同61.8%押し103.21円も視野に入れておきたい。ただ、調整の動きが落ち着けば、再び円売り地合いを回復させるだろう。本日から明日にかけ開催されている、日銀金融政策決定会合で追加緩和に前向きな姿勢が示されるとの期待が、ドル円やクロス円の下支えとなるだろう。