東京市場 午前 株は大幅下落も、ドル円は103.58円までじり高

2014年01月24日 12:23

 東京タイム午前、株価は大幅下落となったものの、為替は総じて昨日の海外市場で進んだドル売り・円買いの小幅巻き戻し方向で調整した。
 ドル円は103.58円までじり高。日経平均株価は前日比で一時300円を超える下落幅となったものの、昨日の海外市場で進んだ日経平均先物の下落を受け、円買いフローをある程度こなしていたもよう。クロス円も、ユーロ円が141.77円、ポンド円が172.23円と昨日NYタイムにつけた安値水準からじりじり戻した。オセアニア通貨は対ドルでの上値の重さに抑えられながらも、豪ドル円は90.87円、NZドル円は85.89円まで小幅に上昇。加ドル円は93円付近で上下した。
 一方でユーロドルは急上昇後の伸び悩み状態。1.3681ドルまでじり安、ポンドドルも1.6622ドルまで下押し。豪ドル/ドルは0.87ドル半ばから後半、NZドル/ドルは0.82ドル後半と上値が重かった。アルゼンチンなど新興国の不透明感が、リスクセンチメントに敏感な豪ドルなど、オセアニア通貨の動きを抑制しているもよう。
 午前は、日経平均株価が大幅下落となっても、為替はリスク回避の円買いで反応しなかった。東京午後から欧州タイムにかけても特にイベントがなく、強い方向感は生じにくそうだ。円買いをいったん織り込んだ水準で、短期投機筋が仕掛け的な売買を入れてくる可能性は捨てきれないが、基本的に様子見ムードを強めていく展開か。