東京市場 午前 日経平均は大幅続落、ドル円は98円大台を割り込む

2013年08月06日 12:28

 

 東京タイム午前では、株安を背景に円買いが優勢。日経平均株価が前日比で200円超に下げ幅を広げるなど、大幅続落となったことが嫌気されて、為替市場ではリスク回避の円買いが優勢となった。ただ、米量的緩和(QE)の縮小をめぐって9月実施の思惑は根強く、積極的にドル売りが進める状況でもないことから、ドル円の下押しは限定的なものにとどまった。ドル円は3日ぶりに98円大台を割り込むと97.87円まで下落した。ただ、97円台では押し目買い意欲が強く、実需の買いにも支えられて下値を大きく広げる展開には至らなかった。クロス円も弱含んだ。ユーロ円は130円の大台を割り込み、129.83円、ポンド円は150.28円、NZドル円は76.69円、加ドル円は94.55円まで下落した。一方のドルストレートは手がかりが少ないなか、まちまち。ユーロドルは1.32ドル後半、ポンドドルは1.53ドル半ば、NZドル/ドルは0.78ドル前半で狭いレンジ内での上下動が続いた。

 また、豪政策金利発表を控えて豪ドルは落ち着いた動き。東京午前で発表された豪6月貿易収支6.02億豪ドルの黒字で、市場予想より黒字額が縮小、一方の 豪4-6月期住宅価格指数は前期比で+2.4%となり、市場予想の+1.0%を上回る結果となった。指標結果が強弱まちまちとなったこともあり、豪ドルの反応は見られなかった。豪ドル/ドルは0.89ドル前半での推移が続いたほか、豪ドル円は円買い優勢の流れを受けて87.29円まで弱含んだ。
 午後の注目は、豪準備銀行(RBA)の政策発表。25bpの利下げが確実視されており、RBA声明文でも通貨安を容認するスタンスは維持されると思われる。RBAの政策金利・声明発表で変化が見られるか注目したい。ドル円は株価の動向を睨みながらの動きが継続しそうだが、豪ドル円主導で動意づく可能性もありそうだ。