東京市場 午前 堅調な株価ながめ円売りも巻き戻し入る

2014年02月25日 12:31

東京タイム午前は、日経平均株価が一時15079円(+242)と堅調で、リスク選好の円売りが先行した。ドル円は企業の資金決済が集中するゴトー日(5・10日)の仲値公示までじり高推移。10時過ぎに日経平均が上昇幅を広げるとともに、102.63円と昨日高値102.68円に接近した。しかし同水準では伸び悩み、その後は102.50円付近へ下押している。東京タイムは手掛かりとなるイベントにも乏しく、結局は方向感が定まらない上下が続く格好だった。
 欧州通貨も限られた値幅での動き。ユーロドルは1.37ドル前半、ポンドドルは1.66ドル半ばから後半でこう着状態だった。ユーロ円はリスク選好の円売りで140.96円まで上昇したが、140.72円まで下押し。ポンド円は昨日高値を上回る170.91円まで水準を上げたものの、170円後半レンジを抜けきれなかった。
 中国株もプラス圏で寄り付いたこともあって、オセアニア通貨も底堅い動きが先行した。豪ドル/ドルは一時0.9044ドルまで上昇。豪ドル円が92.79円、NZドル/ドルは0.8345ドル、NZドル円は85.61円と前日の水準を上回った。しかしその後は中国株がマイナス圏に下押し。豪ドル/ドルが0.9015ドル、豪ドル円は92.41円、NZドル/ドルは0.8319ドル、NZドル円は85.27円まで小幅に反落した。
 東京序盤に先行した円売りは失速。オセアニア通貨への巻き戻しに続き、ドル円の上値も重くなるか。とはいえ値幅は依然として限られている。イベントの乏しい東京タイムはやはり売買が手掛けにくい。欧州委員会の冬季経済予測公表や、欧米経済指標を待つムードを次第に強めてもおかしくない。