東京市場 午前 円買い優勢、ドル円は前日安値を割り込む

2013年07月26日 12:24

東京タイム午前は円買いが優勢。本邦6月の全国消費者物価指数(生鮮食品除く)は前年比で+0.4%となり、市場予想の+0.3%を上回った。前年比では2012年4月以来のプラスとなり、上昇幅は2008年11月以来の高い水準となった。ドル円は序盤の99.40円からじりじりと水準を下げていたが、CPI発表後には戻りを試した。しかし、米量的緩和(QE)の早期縮小期待の後退がドルの重しとなるなか、日経平均が300円を超える大幅な続落となったことも嫌気されて次第に下値を模索する展開が優勢に。前日安値98.87円を割り込んで、12日以来の安値水準となる98.70円まで下値を広げた。ドル円の下落につられてクロス円も軟調。ユーロ円は131.16円、ポンド円は152.06円まで下押して、こちらもそれぞれ前日安値を下回った。資源国通貨でも豪ドル円は91.54円、NZドル円は79.90円まで下値を広げるなど円買いが優勢となった。

一方でドルストレートは狭いレンジ内の上下動。NYタイムに進んだドル売りの反動も乏しく、ユーロドルは1.32ドル後半、ポンドドルは1.54ドル付近、豪ドル/ドルは0.92ドル半ば、NZドル/ドルは0.80ドル後半を中心とした小動きが続いた。

ドル円は午後も上値の重い展開が続くか。午前では90日移動平均線が位置する98.82円前後を割り込んだが、同水準がサポートとして機能するか見極めたい。来週には米4-6月期国内総生産(GDP)や同7月雇用統計、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、ドル円がここから大きく下落する可能性も低いだろう。