東京市場 午前 円売り先行 ドル円は08年10月以来の105円台
2013年12月27日 12:33

東京タイム午前は円売りが先行、ドル円は2008年10月以来の105円台回復を果たした。日経平均株価が米株上昇を受け小幅高で寄り付いた。為替市場ではリスク選好地合いが継続し、円売りが進んだ。ドル円は、105円のオプション・バリア超えの跳ね上がりを狙う動きもあって、受け渡しベースでの年内最終取引日の仲値公示にかけて105円の節目を突破。08年10月6日以来の高値105.05円をつけた。ただ、その後は5年2カ月ぶりとなる大台回復の達成感もあって、いったん利食い売りや本邦実需の円買い戻しが入った。また、日経平均も伸び悩んで前日比マイナス圏に沈み、米10年債利回りもNYタイム3%目前から2.98%付近まで低下して推移。ドル円も本日の上昇幅を縮小し、一時104.80円付近まで下押した。
クロス円もドル円同様の推移で円売りを先行させ、ユーロ円は143.92円まで上昇。しかし同水準を上値に143.70円台へ多少水準を下げる場面もあった。また、ポンド円は172.52円から172.10円台、豪ドル円は93.31円から一時93.10円付近、NZドル円は85.70円から85.40円台、加ドル円は98.64円から98.40円台と、高値をつけてから下押した。
対ドルでは各通貨限られた値幅で推移。そのなかで欧州通貨は底堅かった。ユーロドルはドル円が上攻めを開始した際のドル上昇に押され、一時1.3688ドルまで下押し。しかしユーロ円上昇が下支えとなって底割れは回避。ドル円が伸び悩むと、1.3724ドルまで水準を上げた。ポンドドルも一時1.6436ドル、ドルCHFは0.8940CHFまで欧州通貨じり高となった。一方でオセアニア通貨は上値の重さが継続。ユーロ反発によるユーロ買い・オセアニア通貨売りも重しとなって、豪ドル/ドルは0.88ドル後半、NZドル/ドルは0.81ドル半ばでもみ合った。
午後は特段のイベントもなく、欧米タイムにも目立った経済指標の発表がなく、年末モードの落ち着いた動きが続くか。日経平均株価は前日比で一時105円安まで下落後、51円安まで水準を回復させて前場を引けた。午後に下落幅をさらに取り戻すようであれば、為替も再び円安基調を強めるかもしれない。
