東京市場 午前 円売り優勢 株安寄りも下げ渋り日経平均は大台回復
2014年02月26日 12:57
東京タイム午前は、日経平均株価が寄り付きの14896円を安値に15000円台を回復した。リスク回避の円買い後退で、ドル円は102.13円から102.40円へ水準を上げた。米長期金利が低水準ながら持ち直したことも支援となった。クロス円も、ユーロ円は140.72円、ポンド円が170.75円、スイスフラン円が115.42円、加ドル円が92.31円と小幅高。もっとも、中国の当局や景況への不透明感から、同国と深い交易関係を持つオセアニアの通貨は上値が重かった。NZドルはNZ財務相が利上げに言及したこともあり、どうにか85.26円までじり高となった。しかしNZドルと対比されやすい豪ドルは、対円で91.66円を安値に、市場全般で円売りが進むなかでも戻りは92円付近まで。朝方からのレンジ上限92.24円を回復できなかった。
ユーロドルは1.3740ド台を中心としたこう着。ポンドドルも1.66ドル後半で小動きだった。オセアニア通貨は中国株の安寄りをながめ上値が重く、豪ドル/ドルは一時0.8969ドルまで下落。利上げが見込まれるNZドルに対する豪ドル売りも重しとなり、戻りも0.90ドル付近と鈍かった。NZドル/ドルは0.83ドル前半で推移。利上げ観測は支えとなったが、織り込み済みの感もあり上値を伸ばす状態ではない。
午後も円売りが進むか見定める局面。NYタイムに円買いの動きを織り込んでいたこともあり、株価が安寄りしてもドル円の下値は浅かった。ただ、足元の円売りの要因が、株価の戻りを受けたリスク回避の後退だけならいいが、中国人民元が昨年7月以来の水準へ下落したことによる極東アジア通貨売りの側面もありえるため、注意は必要かもしれない。中国株が下落圧力を強め、市場全般にリスク回避が広がらないか注視しておきたい。