東京市場 午前 円は株価の上下に振らされる主体性に乏しい推移
2014年03月25日 12:12
東京タイム午前は各通貨が小幅な振れ幅に終始。米利上げ時期をめぐって米国の経済指標の結果に注目が集まるなか、円は株価動向以外にこれといった手掛かりもなく方向性に欠ける推移を続けた。ゴトー(5・10)日にあたる仲値前後の動意も乏しく、ドル円・クロス円は米株安の流れを引き継いだ本邦株価のマイナス圏での上下に合わせて主体性のない取引。ドル円は102.14円から102.28円、ユーロ円は141.34円から141.52円と、ともに前日引け値を挟んだ極めて狭いレンジで右往左往。ポンド円は168円半ば、加ドル円は91円前半でもみ合った。オセアニア通貨は対ドルが底堅い動きを先行させたため、豪ドル円が93.59円、NZドル円が87.58円まで上値を伸ばす場面もあったが値幅は限定的。
対ドルはユーロドルが1.38ドル前半から半ば、ポンドドルが1.65ドル前後でほとんど膠着した一方、豪ドル/ドルは前日につけた年初来高値を超えて0.9158ドルまで、NZドル/ドルは0.8564ドルまで上振れる局面も。NZドルに関してはイングリッシュNZ財務相がインタビューで「現在のNZドルは若干割高、いずれは下落すると予想」、「中銀の利上げは通貨の上昇圧力を高める」などと述べたが下押し圧力は感じさせなかった。
午後もこれまで同様の株価頼みの流れが続きそう。ロウRBA総裁補佐の講演が予定されており、発言内容次第では豪ドルの取引が活発する可能性はありそうだが、全体的には欧州タイムの独Ifo景況感指数やNYタイムの住宅関連指標などの発表を控えて模様眺めムードが継続しそうだ。