東京市場 午前 ドル円103.30円前後こう着、日銀会合結果待ち

2014年03月11日 12:03

東京タイム午前はこう着相場が続いた。日銀金融政策会合の結果を見極めたいことから、相場全体が狭いレンジ内での上下にとどまった。この会合では金融政策の据え置きが予想される。ただ、本邦10-12月期GDPが下方修正され、1月経常収支が過去最大の赤字となるなど、景気見通しが悪化しており、4月に消費税増税も控えるなか、日銀が今後の追加緩和について言及するか注目している。中国人民銀行(PBOC)周総裁の「市場がより自由な金利を促している」、「預金金利の自由化は1-2年内に実現へ」などの発言が伝わったが、市場の反応は見られなかった。
 日経平均株価が上げ幅を100円以上の水準に広げるなど、堅調推移となり、ドル円・クロス円も底固い動きとなったが、上値は限定的。ドル円は103.30円前後のもみ合いで、レンジはわずか14銭にとどまった。ユーロ円は143円前半、ポンド円は172円前後、豪ドル円は93円前半で上下。対ドルでも、ユーロドルは1.38ドル後半、ポンドドルは1.66ドル半ばの狭いレンジ内で方向感に欠ける動き。キーキーNZ首相の「金利はより正常な水準に上昇する公算」との発言が伝わったが、今週の13日、RBNZにより政策金利の0.25%引き上げが織り込んでいるなか、反応は見られず、NZドル/ドルは0.84ドル後半、NZドル円は87円半ばで鈍い動き。
 午後のドル円は日銀金融政策決定会合の内容次第の動きになるだろう。追加緩和に期待感を持たせる内容となれば、ドル円は先週末の高値103.77円を目指す動きになりそうだ。追加緩和に触れなくでも、黒田日銀総裁の会見待ちで失望のドル売り・円買いは限られるだろう。