東京市場 午前 ドル円102円半ばでしっかりも、上値追うには慎重

2014年01月28日 11:55

 東京タイム午前の為替相場は小動き。今日から明日にかけて開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)やトルコ中銀の臨時会合を控えて、慎重なムードが強まっている。日経平均は1万5000円を割り込んだあとはすぐに大台を回復させたものの、上値は重く方向感に乏しい動きが続いた。新興国市場の混乱は一時休止しているが、懸念は依然として残っている。ドル円は102.49-102.75円の狭いレンジ内での推移が続いた。時間外の米10年債利回りが上昇基調を維持していることも支えに、ドル円は底堅く推移するも、103円大台を試す展開には至らなかった。クロス円も小じっかりで、ユーロ円は140円前半、ポンド円は170円前半、NZドル円は84円半ばで推移。また、ユーロドルは1.3670ドル付近でこう着相場が続き、ポンドドルは1.65ドル後半、NZドル/ドルは0.82ドル前半で動意が鈍かった。
 豪ドルは小幅上昇。豪12月NAB企業景況感は前回の-3から+4とプラスに転じたほか、同企業信頼感も前回を上回る+6となり、豪ドルはやや買いが優勢となった。豪ドル/ドルは0.8769ドルまで上値を伸ばし、豪ドル円は90.04円まで上げ幅を拡大した。
 午後も様子ムードが続くか。新規材料が乏しく、FOMCを控えていることや新興国懸念も払拭されていない状況のなかで、積極的な取引は手控えるだろう。ドル円は引き続き102円半ばを中心に小動きが続きそうだ。