東京市場 午前 ドル円101円前半で堅調、日経は一時200円超高
2013年11月22日 11:54
東京タイム午前は小動き。序盤は、昨日の円売りの流れを引き継ぎ、ドル円は7月8日以来の高値となる101.36円まで上昇した。クロス円も、ユーロ円は136.54円、スイスフラン(CHF)円は110.89円まで上昇し、昨日の高値を上回ったほか、ポンド円は2008年10月以来の164円台に乗せると、164.08円まで上値を伸ばした。その後、ドル円は約4カ月ぶりの101円台で利食い売り意欲も強いことから伸び悩んだが、堅調な日経平均の動きを支えに下押しは浅く、101円前半での動きが続いた。日経平均株価は半年ぶりに1万5500円台を回復し、上げ幅を一時200円以上に広げた。また、ユーロドルは1.34ドル後半、ポンドドルは1.61ドル後半で動意が鈍かった。黒田日銀総裁が衆院財務金融委に出席し、「バブル的な異常な円安になっているとは思わない」、「出口政策、現時点で申し上げるのは時期尚早」などの答弁内容が伝わったが、市場の反応は限定的。
昨日、欧州通貨とは反対に軟調だったオセアニア通貨はやや買い戻しが優勢。豪ドル/ドルは0.9250ドル、NZドル/ドルは0.8245ドルまで上値を伸ばし、豪ドル円は93円半ばまで水準を戻したほか、NZドル円は昨日の高値を上回る83.40円まで上昇した。マクダーモットRBNZ総裁補佐の「NZドルは過大評価されている」との発言を受けて小幅に下押しする場面はあったが、同氏が「金融政策で為替に関してできることは限られる」との見解を示したこともあり影響は限られた。
ドル円は、昨日に99円半ば-100円半ばの直近レンジや、9月11日の高値100.62円を上抜けて、上昇基調を強めた。午後は、7月8日の高値101.54円を試す動きも念頭に置きたいが、101円前半で伸び悩むようであれば、利食い売りで100円後半まで押し戻される可能性もありそうだ。