東京市場 午前 ドル円 102円前半、下げ渋るも新興国警戒感続く

2014年02月03日 11:51

 東京タイム午前のドル円・クロス円は小じっかり。週明け早朝は先週末海外市場の流れを引き継ぎ、円買いが先行し、ドル円は101円後半まで下押したが、先週同様に101円後半では底堅さを示した。その後は、本日は月初に当たることで、実需の買いにも支えられて102.40円まで反発したが、日経平均株価が一時200円超まで下げ幅を拡大し、約2カ月半ぶりの安値水準まで下落などさえない動きとなって、新興国への警戒感が続くなか、積極的に上値を追う展開には至らなかった。クロス円も底堅い動き。ユーロ円は早朝の安値137.38円から138.06円、ポンド円は167.37円から168.21円まで持ち直し、豪ドル円は89.75円、NZドル円は83.08円まで買い戻しが進んだ。東京タイムに発表された中国1月非製造業PMIは前月の54.6を下回る53.4となり、2012年3月以来の低水準となった。1日の同製造業PMIに続き、中国景気の減速を示唆する結果となったが、為替相場の反応は見られなかった。
 対ドルはまちまち。ユーロドルは、1月31日発表のユーロ圏消費者物価指数速報値が市場予想を下回ったことで欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が浮上したことが重しとなり、先週末の安値水準の1.3480ドル付近で横ばい推移となり、ポンドドルは1.64ドル前半で小幅上下動。一方のオセアニア通貨は対ドルでしっかり。NZ財務省の「RBNZは3月に利上げを実施すると広く予想されている」とのコメントも支援材料に、NZドル/ドルは0.8122ドルまで上げ幅を拡大したほか、豪ドル/ドルは中国のさえないPMIデータに反応を示さず0.8777ドルまで上値を伸ばすなど底堅い動きとなった。
 午後もドル円は上値の重い動きが続くか。102円前半での小動きが続きそうだが、上値の重さが確認されれば、再び102円割れを試す動きも予想される。102円の大台を割り込んだ場合、先週から下値のサポートとなっている101円後半で引き続き底堅さを示せるかがポイントになるだろう。