東京市場 午前 ドル円は101円後半で下げ渋る、日経は大幅続落

2014年01月27日 11:55

 東京タイム午前のドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。週明けの東京タイム早朝に、先週末海外市場での新興国への懸念を背景とした株安・債券高が進んだ流れを引き継ぎ、リスク回避の円買いが先行。ドル円は12月6日以来となる102円大台を割れ込み、ストップロス売りを巻き込んで101.77円まで下押した。クロス円も円買いが強まり、ユーロ円は139.25円、ポンド円は167.79円、加ドル円は91.96円まで下落した。また、シドニーやウェリントン市場が休場のなか、買いが先行したオセアニア通貨も、豪ドル円は89.14円から88.46円、NZドル円は84.41円から83.71円まで下押し、クロス円は軒並み先週末の安値を下回った。その後は下げ渋り、戻しを試すも日経平均が昨年11月以来の1万5000円大台割れで、下げ幅を400円超に広げるなか上値は重く、戻しは先週末NY終値水準にとどまり、ドル円は102円前半での小動きが続いた。
 ドルストレートは円相場主導のなか、動意が鈍い。ユーロドルは1.36ドル後半、ポンドドルは1.64ドル後半、豪ドル/ドルは0.86ドル後半で小幅上下動。ポンドドルは先週末、カーニーBOE総裁の発言をきっかけに、来月の英金融政策委員会(MPC)でガイダンス強化への警戒感が強まったことが重しとなっている。
 また、財務省発表の12月貿易収支は市場予想を上回る1兆3021億円の赤字で、3カ月連続の1兆円台を超える大幅赤字となり、2013年の貿易赤字は過去最大の赤字となったが、円相場への影響は限られた。
 午後も、ドル円・クロス円は下値警戒感が続きそうだ。ドル円は101円後半では値ごろ感から買い支えられたものの不安材料も多く、102円前半で上値の重さが意識されれば、再び102円割れを試し、下値を模索する動きも警戒したい。前引けで1万5000円大台を回復した日経平均の後場の動向は引き続き注目したい。