東京市場 午前 ドル円は101円前半、日経平均の反発力も限定
2014年02月05日 12:03

東京タイム午前の為替相場では、海外市場でのドル円・クロス円買い戻しの流れが一服し、方向感に乏しい小動きとなった。新興国通貨の上昇や日米株価の反発を受けて、リスク回避の動きはいったん落ち着いたが、警戒感が継続するなか、積極的に上値を追う展開には至らなかった。週末に米雇用統計の発表を控えて、慎重な姿勢もドル円・クロス円の上値を重くしているもよう。本日のNYタイムでは雇用統計と連動性が高い米1月ADP全国雇用者数や同ISM非製造業景況指数の発表が予定されており、予想を大幅下回ったISM製造業景況指数で強まった米景気の先行き不透明感を払拭できるか注目されそうだ。
ドル円は小反落。東京タイム早朝には海外市場の流れを引き継ぎ、昨日の高値を上回る101.77円まで買いが先行したが、前日比200円超の高値水準で寄り付いた日経平均株価が伸び悩み、前引けにかけて上げ幅を52円まで縮小したことが嫌気され、101.24円まで下落した。また、ユーロ円は137.55円を高値に136.88円、ポンド円は166.16円から165.31円まで反落した。対ドルでは動意薄で、ユーロドルは1.35ドル前半、ポンドドルは1.63ドル前半でもみ合い。
一方のオセアニア通貨はやや売りが優勢に。豪ドルは昨日、豪ドル高牽制が緩和されたRBA声明を好感し大幅上昇したが、本日の東京タイムではその反動で豪ドル/ドルは0.8882ドル、豪ドル円は89.98円まで下落。また、NZドル/ドルは0.8195ドル、NZドル円は83.02円まで弱含んだ。
東京タイム午後のドル円は101円半ばを中心に101円台での小動きが予想される。新規材料が乏しく、昨日に600円を超える暴落からの反発が限定的なものに止まった日経平均株価の動向を眺めながらの動きが続くだろう。日経平均株価がマイナス圏に転じた場合、ドル円の101円大台割れを試す動きも想定したい。上値は引き続き5日移動平均線の101.80円付近で重くなりそうだ。
