東京市場 午前 ドル円は100円台を維持も、日中の株安で上値重い

2013年07月25日 14:53

東京タイム午前では、やや円買いが優勢となった。ドル円は序盤に、前日のNY市場でのドル高の流れを引き継ぎ100.46円まで上昇し、昨日の高値をわずかに上回ったがその後は反落。財務省が発表した対外中長期債投資は3週連続で資本流出(買い越し)だったが材料視されず、日経平均や中国株の軟調推移を眺めながら100.00円まで下げ幅を広げた。クロス円も売りが優勢で、ユーロ円は131.99円、ポンド円は153.16円、加ドル円は96.94円まで下押した。ただ、時間外の米長期債利回りが緩やかながら上昇していたこともあり、ドル円は100円の大台割れを回避するなど下押しも限定的にとどまった。この間、ドルストレートは動意に欠ける動き。ユーロドルは1.32ドルちょうど付近、ポンドドルは1.53ドル前半、ドル/加ドルは1.03ドル前半を中心に狭いレンジ内での推移が続いた。

オセアニア通貨は強弱まちまち。NZドルは、NZ準備銀行(RBNZ)の声明文も背景に堅調地合いとなった。年内は金利を据え置く見通しを示したが、インフレ圧力が高まると懸念し、それに対応するために利上げする可能性が示唆されたことが背景。NZドル/ドルは0.7986ドル、NZドル円は80.07円まで上昇し、豪ドル/NZドルは2008年11月以来のNZドル高水準となる1.1460NZドル台まで下落した。豪ドルは前日のさえない結果となった中国HSBC製造業PMIの結果も尾を引くなか、対NZドルでの売りも加わって豪ドル/ドルは0.9129ドル、豪ドル円は91.43円まで下落した。

午後もドル円は直近のレンジを引継ぎ、99円後半から100円前半での推移となるか。手掛かりになりそうな新規材料に乏しく、引き続き株価や米長期金利の動向を眺めながらの展開が続きそうだ。一部の市場参加者が夏季休暇に入った影響もあり、商いは薄くレンジを広げることは厳しそうだ。また、海外市場では、独Ifo景況感指数や英GDP、米新規失業保険申請件数や米耐久財受注の発表が予定されており、イベントに向けても様子見ムードも強まりそうだ。