東京市場 午前 ドル円は株価などにらみ102円前半レンジで上下

2014年02月27日 12:52

東京タイム午前は、日経平均株価が前日比120円超えの水準まで下落後にプラス圏を一時回復した動きを受け、ドル円は102.23円まで下押したものの、朝方からのレンジ上限102.41円付近まで反発した。昨日レンジの中値102.36円前後から大きく離れない水準での上下にとどまっている。
 クロス円もリスク回避の円買いが先行。ユーロ円は139.89円、ポンド円は170.40円まで水準を下げた。リスク選好状況への感応度が強い資源国通貨は、豪ドル円が91.25円、NZドル円が84.85円、加ドル円が91.82円まで下落した。
 リスク回避のドル買いも先行する格好となり、ユーロドルは1.3676ドル、ポンドドルも1.6658ドルまで下押し。しかし株価下落の勢いが緩むと、対資源国通貨での欧州通貨強含みもあって、ユーロドルは1.3696ドル、ポンドドルが1.6683ドルまでとじり高となった。ユーロ円も140.18円、ポンド円が170.83円まで水準を上げた。
 資源国通貨は対ドルでも、豪ドル/ドルが一時0.8917ドル、NZドル/ドルが0.8293ドルと売りが目立った。しかし日経平均株価が一時プラス圏に戻し、中国株が小幅プラスで推移するなど、リスク回避の後退が確認されると、戻りの鈍さを徐々に解消。豪ドル/ドルは0.8940ドル付近まで小幅反発。豪ドル円も91円半ばへ戻した。NZドルは、NZ・豪金融政策見通しの格差を背景とした対豪ドルでのNZドル買いも支えとなり、NZドル/ドルは0.8332ドル、NZドル円も85.29円までレンジ上限を広げた。
 午前はリスク回避が先行したものの、為替のレンジは総じて広がらなかった。ドル円は昨日に上下102.10-102.61円を短時間で試した。その直後とあって、レンジの上限・下限付近では動きが重くなりそう。特段のイベントがない中で取引が手掛けにくい状態が想定される。ただ、多少のフローで振れやすい状況でもあり、他市場の動向などをにらみながら、少し値幅を持って上下する場面も念頭に置いて臨みたい。