東京市場 午前 ドル円、限られたレンジで上下動
2014年01月07日 12:28

東京午前のドル円は、輸入勢のドル買いとファンド勢のドル売りフローに挟まれて、限られたレンジで推移。また、オセアニア通貨は上値の重い流れが継続。引き続き中国の経済成長に対する不透明さが意識されたもよう。とはいえ、明日以降に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表、ECB理事会、米雇用統計と重要イベントが続くことから様子見ムードは強く、全体的には盛り上がりに欠けた。
ドル円は、仲値にかけて上昇。仲値の時間帯に104.50円まで上昇幅を広げた。その後は、逆にファンド勢の売りに押されて104.20円付近と早朝に示した本日安値104.17円に迫る場面もあったが、押し目買い意欲も強いようで下押しも限定的だった。取引一巡後は104.30円付近でもみ合った。クロス円もやや荒っぽい動きに。ユーロ円は、日経平均株価が一時プラスに転じた場面で142.33円まで上昇幅を拡大したが、株価の上昇が短命だったことから141.95円まで逆にレンジ下限を広げた。ポンド円も171.42円を高値に170.84円まで下げるなど、限られたレンジで上下に振れた。
オセアニア通貨はじり安。豪ドル/ドルは0.8924ドル、NZドル/ドルは0.8259ドルまで水準を下げたほか、豪ドル円は93.09円、NZドル円は86.21円まで下ぶれした。本日発表された豪貿易収支は1.18億豪ドルの赤字と、赤字額は市場予想の3億豪ドルよりも小さかったが、依然として赤字が続いていることに変わりはなく、材料視されづらかった。
午後もドル円・クロス円の上値は重いか。足元の流れに大きな変化は見られないことから、ドル円・クロス円の中期的なじり高基調は今後も続く見通し。ただ、今週後半の欧米のイベントを控えて調整売りが入りやすいこともあり、株価動向次第の部分はあるが、上値の重さが相応に意識されやすい展開となりそうだ。
