東京市場 午前 トルコ利上げでリスクオンも、FOMC待ち

2014年01月29日 11:53

 東京タイム午前は円売りが優勢。トルコ中銀は緊急会合を開き、政策金利を4.50%から10.0%に大幅引き上げたほか、翌日物借入金利を8%に引き上げ、翌日物貸出金利を12%に引き上げた。中銀の自国通貨を支える強い意志が示され、トルコ・リラは急伸し、為替市場ではリスク回避ムードが後退した。足もとの新興国懸念が緩み、リスク選好の円売りが先行し、ドル円は103.45円まで上値を伸ばした。その後も、日経平均の250円を超える大幅反発や時間外の米長期債利回りの上昇を支えに103円前半で堅調地合いを維持したが、今晩のFOMC結果を見極めたいとの模様眺めムードも強く、積極的に上値を追う展開には至らなかった。クロス円もしっかり。ユーロ円は141.26円、ポンド円は171.39円、豪ドル円は91.12円、NZドル円は85.73円まで上値を伸ばした。
 対ドルではまちまち。リスク回避ムードが後退したことも好感され、オセアニア通貨が堅調で、豪ドル/ドルは0.8826ドル、NZドル/ドルは0.8299ドルまで上昇した。一方の欧州通貨は動意が鈍く、ユーロドルは1.36ドル半ば、ポンドドルは1.65ドル後半で狭いレンジ内で上下動。
 午後は様子見ムードが一層強まるか。トルコ中銀の大幅利上げによるリスク選好の円売りも一巡し、市場はFOMCの結果待ち。ドル円は103円前半での小動きが続きそうだ。