東京市場 午前 やや円高、FOMC控えるが追加制裁内容は気掛かり
2014年03月19日 12:21
東京午前の為替市場は、円買いがやや優勢。ロシアがクリミアの併合手続きを進めているなか、欧米側の追加的な制裁が視野に入っており、リスク回避の円高圧力は根強かった。東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まったものの、次第に伸び悩みマイナス転換して前場を引けている。ただ、本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあって、円相場の値動きはごくわずか。今回のFOMCでは、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が会見を行うほか、フォワードガイダンスの変更や景気認識など注目すべき点が多い。
ドル円は101.30円、ユーロ円は141.10円、ポンド円は168.08円、豪ドル円は92.27円、NZドル円は87.18円まで小幅に水準を切り下げた。株価動向が手掛かりとなったが、円の上昇幅はごくわずかだった。
豪ドル/ドルは0.9108ドルまで弱含み。目先の節目の一つである今月7日高値の0.9133ドルを試し一時0.9138ドルまで上昇したものの、豪ドル円の下押しが圧迫要因となり、上値トライの流れは後退している。NZドル/ドルは0.8606ドルまで若干下げた。昨日、NZドル/ドルは昨年4月以来となる高値を更新しており、本日は反動からNZドル売りが優勢に。明日の東京早朝に10-12月期のNZ・GDPが発表されることもポジション調整の売りを誘っている。
ユーロドルはこのところの高値圏である1.39ドル前半でもみ合い。ポンドドルは1.66ドルちょうど前後で小動きだったが、昨日2月以降の下降チャネル下限を試した後は緩やかに戻りを試す展開が続いている。
東京タイム午後は円高方向を視野に入れた展開が続くと思われる。今回のFOMCに対する注目度は格段に高いものの、ウクライナ情勢が混迷を深めているなかで、平時のような模様眺めムードは広がりにくいだろう。