東京市場 円高継続、大引けにかけ日経平均が下げ幅拡大

2013年07月29日 15:49

 東京タイム午後、為替相場は円高基調が継続。午前の円相場を主導した日経平均の下落も午後入り後しばらくは落ち着き、円高圧力も徐々に落ち着く格好となった。ただ、日経平均が大引けにかけて再び下値を拡大させたことから、ドル円・クロス円は一時的に戻りを試す場面こそみられたが限定的なものにとどまると、下値模索を続けた。もっとも、今週は週半ば以降から米連邦公開市場委員会(FOMC)をはじめ重要イベントや経済指標が並んでいることもあって、徐々にではあるが、円高の勢いは落ち着くこととなった。
 ドル円・クロス円は下値模索が続く。午後に入り日経平均の下落基調が落ち着いたタイミングで、ドル円・クロス円は戻りを試したものの、大きな流れとしての円高は継続する展開に。ドル円は97.64円を本日安値に下げ渋ったものの、日経平均が再び下値を模索し前日比400円超の下落となったことが重しとなり戻りは鈍く、一時的に98円台を回復後は97円後半での推移となった。クロス円も、ユーロ円は129.77円を安値に130円の大台を回復したもののやはり上値は重く押し戻されると129円後半を中心とした動きとなり、ポンド円は150円半ばで戻りは鈍かった。オセアニア通貨については、日経平均の下げ幅拡大とともに、豪ドル円は90.40円、NZドル円は78.93円まで下落した。
 一方、ドルストレートは小動き。円相場主導の展開となるなかで、全般的に限定的なレンジで推移。ユーロドルは1.32ドル後半、ポンドドルは1.53ドル後半での小動きとなったほか、資源国通貨も、豪ドル/ドルは0.92ドル後半、NZドル/ドルは0.80ドル後半を中心とした小動きとなった。