東京市場 円売り、日経平均は1万6000円台を回復

2013年12月24日 13:47

 東京午前の為替市場では円が売られた。ドル円は104.42円、ユーロ円は142.88円、ポンド円は170.71円まで円安推移。仲値公示にかけてややドル買いとなり、ドル円が押し上げられた後、日経平均株価が2007年12月以来となる1万6000円台を回復すると円売りが優勢となった。ただ、クリスマス休暇中で市場参加者が減少しているため、円売りの勢いは限られ、値幅もわずかだった。
 オセアニア通貨は対ドルでさえない動き。豪ドル/ドルは0.8912ドル、NZドル/ドルは0.8181ドルまで弱含み。円売りに傾斜するなかでも豪ドル円は93円ちょうど前後、NZドル円は85円前半で上値が抑えられた。
 ユーロドルは1.3683ドルまで下押し。対円でのドル高を背景にやや重かったが値動きはわずか。ポンドドルは1.6333ドルまで弱含んだ後、1.6350ドル付近へと戻している。
 午後の為替市場では穏やかな展開が続きそうだ。午前は株高・円安のパターンとなったが、市場参加者の多くがクリスマス休暇に入っていることからすると、ごく一部の短期筋が主導した一時的な円安だったと思われる。この流れが続くとは思えず、午前の円売りに調整が入った後に動意を失っていくのではないか。