東京市場 ドル高・円安地合い維持も、様子見ムード強い

2013年08月02日 12:32

東京タイム午前は、NYタイムからのドル高・円安地合いを維持するも、様子見ムードの強い展開となった。日経平均株価が一時上げ幅を250円超の水準に広げるなど大幅上昇したほか、上海総合指数も続伸したことを背景にリスク選好の円売りが散見されたが、今夜の米7月雇用統計を見極めたいとの思いから、値動きは限定的だった。ドル円は、昨日の高値を上回り99.70円まで上値を広げながらも、注目イベントを控え追随買いも見られず。買い一巡後は99.40円付近に押し戻された。クロス円も小動き。ユーロ円は131円前半、ポンド円は150円前半、NZドル円は78円半ばを中心に方向感の乏しい動きとなった。
 またドル高地合いを引き継ぐなかで、ユーロドルは1.3189ドル、ポンドドルは1.5102ドルまで昨日の安値を塗り替える場面が見られたが、こちらも値動きは限られた。一方で、豪ドル売りは継続。本日発表された豪4-6月期生産者物価指数が+1.2%と、1-3月期の+1.6%を下回ったことも重しとなり、豪ドル/ドルは2010年8月以来の0.89ドル割れとなる0.8889ドルまで下落した。豪ドル円も東京早朝の89.03円から88.48円まで押し戻された。豪ドルと対照的だったのは、NZドル/ドル。豪ドル/NZドルでの豪ドル売り・NZドル買いが支えとなり、0.79ドル付近で底堅く推移した。
 東京午前のドル円は、99円半ばを中心に99.35円から99.70円までの狭いレンジでの推移となった。東京午後も様子見ムードが強いなか、レンジを大きく広げる可能性は低い。99円台をしっかり維持しながらも、100円大台復帰はお預けとする動きが予想される。