東京市場 ドル円は102円半ばで小動き、アジア市場の動向には注意

2014年02月13日 08:40

東京タイム朝方の為替市場、ドル円は102円半ばで推移している。NYタイムは米株価の上値が重かった一方、米長期金利がじり高となるなか、102円前半から半ばで上下。朝方もその流れを引き継ぎ、方向感のはっきりしない動きが続いている。しかし中国のいわゆる理財商品のデフォルト懸念のニュースも伝えられており、中国株などアジア市場の動向次第では、荒っぽい動きになることも考えられるため注意したい。
 
 
参考
中国建設銀行山西省支店が販売した理財商品が償還遅延か
 
 『上海証券報』は12日、中国建設銀行(00939)山西省支店が販売した理財商品「松花江(77)号」の一部が昨年11月から今年2月にかけて満期を迎えたものの、償還金が支払われていないと伝えた。「松花江(77)号」は山西福裕能源有限公司子会社が建設する石炭化学プロジェクトの収益権に投資する信託商品で、2011年11月から2012年3月までに6期に分けて総額9億7270万元の資金を集めた。うち4期が今年2月7日までに満期となったが、いずれも償還が遅れているという。投資家によると、5期と6期はそれぞれ2月19日、3月11日に満期を迎える。
 「松花江(77)号」の資金を運用する山西聨盛能源有限公司は、山西省呂梁市柳林県で最大の民間企業である聨盛集団の傘下で多くの炭鉱事業に投資している。聨盛集団は300億元近い金融債務を抱えて破綻状態にあり、柳林県人民法院は昨年11月、山西聨盛能源の再建申請を受理したと発表していた。一方、吉林信託は先月22日付の公告で、山西聨盛の再編状況について初めて明らかにした。それによると、山西金融当局が今年1月4日に再編計画を公表したが、一部の債権者銀行が同意していない。また、吉林信託は満期に達した理財商品が償還される見通しは立っていないと述べた。