東京午後 FOMC声明後の余韻続く、円買い・ドル買い優勢
2013年10月31日 16:25
東京タイム午後の円相場では円買いが優勢。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を織り込んだ後はドル円・クロス円とも上値が重く、ポンドやユーロに対する円買い戻しがやや目立っている。FOMC声明ではほぼ消失していた12月の量的緩和(QE)縮小開始がわずかに想起される内容となっており、株式市場を中心に円売りにもやや動揺が走っているようだ。なお、日銀金融政策決定会合ではマネタリーベースを年間60兆-70兆円増加させる方針を維持すると決定された。想定通りで手がかりになっていない。日銀展望レポートでは、海外経済について前回4月の想定から幾分弱めとの見解が示された。
昨日98.69円まで上昇したドル円は98.27円まで伸び悩み。ユーロ円は134.60円、ポンド円は157.36円、加ドル円は93.71円まで下げている。本日、NZ準備銀行(RBNZ)が来年の利上げが必要となるとの見通しをあらためて示したことで、NZドル円には底堅さもあったが、全般に円買いが強まると80.94円まで弱含んだ。豪ドル円も93円前半で重い。日経平均株価は174.41円安の14327.94円で引けている。
ユーロドルは昨日安値を下回り、1.3688ドルまで下落。FOMC声明の内容を受けて引き続きドルが買い戻されている。ポンドドルも1.6006ドルまで弱含み。豪ドル/ドルは0.94ドル後半、NZドル/ドルは0.82ドル前半で伸び悩んでいる。