東京午後=株価眺めて円売りに、ユーロドルは大台達成

2013年10月24日 15:38

 東京タイム午後の為替市場で円相場は売り優勢。一時150円程度下げた日経平均株価が下げ幅を消し反発したことで円売りを後押ししたが、株価動向を受けた円相場の動意はそれほど強くない。予想を上回る中国10月HSBC製造業PMI・速報値や、中国人民銀行による資金供給の見送りが話題ではあったものの、中国の動向が大きなテーマとして成長しておらず、為替市場に与える影響は乏しかった。米雇用統計後の売買はあらかた一巡しており、米量的緩和(QE)の縮小先送り観測があらためてテーマとして相場を動かすかどうかが焦点。
 ドル円は97.62円、ユーロ円は134.77円、ポンド円は158.21円、加ドル円は94.11円、豪ドル円は94.37円まで円安に振れた。軟調だった日経平均株価が引けにかけて切り返すと、昨日の反動もあって円売りが優勢となっている。
 オセアニア通貨はHSBC発表の中国製造業PMIを好感した後の堅調さを維持。豪ドル/ドルは0.9671ドルまで水準を切り上げた。NZドル/ドルは0.84ドル前半で推移。ユーロドルは1.37ドル後半でしっかりと推移した後、1.3800ドルに観測されているオプションバリアの防戦売りをこなして1.3817ドルまで上伸。2011年11月以来となる1.38ドルの大台乗せを達成している。ポンドドルは昨日の安値から戻り歩調を継続しつつ、1.6216ドルまで底堅く推移。