東京午後 ドル円、100円トライお預けも99円半ばで底堅い

2013年11月13日 16:33

 東京タイム午後の為替相場は、新規材料が不足するなか動意に乏しい展開が続いた。頼りの日経平均は小幅安の水準で小動きが続き、円相場への影響は限られた。また、後場の上海総合指数は下げ幅を縮小するも、中国第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)が前日の閉幕後に発表した公報への失望からマイナス圏での推移が続いた。公報で経済体制の改革深化に向けた具体的問題に言及しなかったことが嫌気された。
 ドル円は昨日に続き99円後半での厚い売りオーダーが意識されて、午前の99.69円を足もとの高値に99円半ばでもみ合い。日経平均や中国株の軟調推移が重しとなるも、日米金利差も支えに底堅い動きが続いている。クロス円もやや上値が重いが小動き。ユーロ円は133円後半、豪ドル円は92円半ば、NZドル円は81円後半を中心に狭いレンジでの推移となった。また、昨日のさえない英消費者物価指数などを背景に軟調推移が続いているポンド円は157.99円まで下値を広げた。
 主要通貨は対ドルでも動意が鈍い。米連邦準備理事会(FRB)が予想より早い時期に量的緩和(QE)縮小に着手するとの観測が高まっていることがドルの支えとなり、ドルは主要通貨に対してしっかり。ユーロドルは先週下落の反動の動きやユーロポンドでのユーロ買い・ポンド売りにも後押しされて、今週に入ってやや下値を切り上げているが、ECBの追加利下げ観測が重しで上値も重く、1.34ドル半ばで小動きが続いた。このほかに、ポンドドルは1.5890ドル付近、豪ドル/ドルは0.93ドル付近、NZドル/ドルは0.8230ドル付近でやや横ばい推移が続いた。