東京午前 株価連動でクロス円が軟調、円全面高に
2013年11月05日 13:18
東京タイム午前、株価に連動しクロス円が下落するなど円は全面高に。ゴトー日(5・10日)仲値を通過後に円高に傾斜すると、日経平均の急落をともなってクロス円は円高主導で下落し、ドル円もクロス円の下落につれる格好で下げ幅を広げた。ドルスレートもクロス円の下落が重しとなった。途中、中国10月HSBCサービス業PMIが発表され前回の結果を上回ったものの、経済的につながりの強い豪州への影響を意識した豪ドル買いなどにもつながらず、円高圧力に飲まれる格好となった。
クロス円は下落。前述した通り、日経平均は前営業日比で反発スタートとなった後はマイナス圏に沈むと下げ幅を拡大させたほか、上海総合指数も軟調な推移となるなかで、この動きに連動するようにクロス円も急落し、ユーロ円は132.80円に控えていた厚めの買いオーダーをこなすと132.71円まで下落。そのほか、ポンド円は156.95円、豪ドル円は93.32円、NZドル円は81.29円、加ドル円は94.19円まで下落し、売り一巡後も下値を模索する展開が続いた。ドル円もクロス円の下落につれて昨日安値をこなすと98.24円まで売られた。
ドルストレートは上値に重さ。クロス円の下落に圧迫され、ユーロドルはレンジこそ限定的だったが1.3499ドルまで下落。そのほか、ポンドドルは1.5959ドル、豪ドル/ドルは0.9496ドル、NZドル/ドルは0.8271ドルまで売られた。
この後は、豪準備銀行(RBA)声明に注目。スティーブンスRBA総裁は直近の発言で「交易条件の悪化を考えると、豪ドルはある時点で著しく下落する公算が大きい」と通貨高を懸念していたことから、声明文において同様の内容で通貨高が懸念された場合は豪ドル売りに傾斜する公算は少なくない。また金融政策については変更はないとの見通しが大勢を占めているものの、前述のRBA総裁の発言により利下げ観測がくすぶっている状況があることには留意が必要だろう。