東京午前 円高 ドル高 一巡後は様子見ムードに
 
           
              2013年10月29日 12:20    
              									
              
		
		      
                        
                			
              
              
                      
            
          
        
	 東京タイム午前は円の買い戻しに加え、クロス円の下押しにつれてドルストレートも水準を下げるなどドル高の動きも入った。月末のスポット応当日にあたる仲値に向けたドル需要は盛り上がりを欠き、ドル円は各行の仲値公表前から調整にも押されて97.46円まで下落。前日安値97.44円に接近した。もっとも前日の上昇の反動に加え、一部有力銘柄の業績下方修正も嫌気して取引開始直後に下げ幅を広げた日経平均が、ほぼ変わらずの水準まで切り返したことも頼りにドル円も持ち直している。ユーロ円は134.29円、ポンド円は156.76円、NZドル円は80.61円まで下押しを強めた後、それぞれ安値から切り返した。ただ、東京タイムでは珍しくクロスでの取引も散見されており、ユーロポンドでユーロ高・ポンド安が見られたこことからポンド円の戻りは限定的。また朝方にスティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁が講演で「豪ドル、ある時点で著しく下落する公算高い」と発言したことで豪ドルには売りが先行しており、全体的な円高のなかで豪ドル円は92.79円まで下げ幅を拡大させる場面もあった。
	 対ドルにも値動きがあった。豪ドル/ドルはRBA総裁の発言を意識して0.9515ドルまで下落。ポンドドルは対ユーロでの弱含みも背景に1.6065ドルまで下値を切り下げた。対円の動向にも影響を受けており重さが目立つ展開。ユーロドルは前日安値を割り込んで1.3769ドル、NZドル/ドルは0.8266ドルまで売られるなどドルがしっかり。動意が一巡すると米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えていることもあり、各通貨は次第に様子見姿勢を高めていった。
	 午後はポジション調整や月末に向けたフローが一段と強まることがなければ膠着感を高めていくこととなりそうだ。ドル円は200日移動平均線を意識した展開が続いており、大きな材料がなければ97.44円前後で推移する同線を極端に放れる動きは想定しづらい。対ドルに動きがあったことで、クロス円の上下を通じてドル円が小幅な振れ幅を演じることもあり得るが、FOMC待ちの模様眺めが基本シナリオとなりそうだ。
      								      		
              					
              
              
              
              					
              
              
              
                        