本日の見通し(NY市場) 当面は重い地合いか
2014年03月25日 20:53
25日の上値の重い動きが継続か。ここもと、年初から騰勢を強めていたバイオテクノロジー株やその他の主要ハイテク株の下げが目立っている。クアドルプル・ウィッチングでの下げが調整に火を付けたかたちとなっているが、これらの株価は対主要株価指数との対比でみても、まだ割高に位置している。目先、小反発などをはさみながら調整が続くことになるだろう。こうした地合いのなかで、月末および四半期末に向けた動きは軟調にならざるを得ないと考えられる。
なお、本日は3月の消費者信頼感指数や2月の新築住宅販売件数が発表される。株式市場の重い地合いにあっては、ポジティブサプライズで小反発、ネガティブサプライズで調整が深まるといったシナリオが想定できる。このほか、G7首脳が対ロシア制裁強化の一環として、6がうtに同国ソチで開催される予定のG8サミットへの不参加で合意した。地政学リスクに関する報道にも注意が必要だろう。
24日のNY株式相場は続落。米中の製造業PMIの悪化が全体のセンチメントの重荷となった。また、バイオテクノロジー株の下落が続いたことも市場の注目を集めた。ダウ平均は前営業日比26.08ドル安の16276.69ドルで終了した。
米主要株価指数は売りが先行。中国の3月HSBC製造業PMIが市場予想や前月を下回ったうえ、米国の3月Markit製造業PMIも市場予想(56.5)、前月(57.1)を下回る55.5となったことが嫌気された。また、ウクライナ情勢に対する不透明感も重荷となった。セクター別ではNASDAQのバイオテクノロジー株指数の軟調が続いたほか、フェイスブックやツイッターなど、足元で上昇していた銘柄に調整の動きが目立った。
NASDAQは前営業日比50.40ポイント安い4226.39ポイント、S&P500は前営業日比9.08ポイント安の1857.44ポイントで終了した。