本日の見通し(香港株式) 買い先行か、中国景気懸念で上値は重く

2014年02月21日 10:10

本日の香港市場は前日のNY市場が上昇した流れを引き継ぎ、買い優勢でスタートか。前日のNY市場では、2月の米製造業PMIが市場予想を上回り、大寒波による経済への影響が一時的にとどまるとの見方が広がり、買い安心感につながった。ただ、香港市場では前日に発表されたHSBC算出の2014年2月の中国の製造業PMIの速報値が7カ月ぶりの低水準だったことで、ハンセン指数は反落しており、本日も引き続き中国景気への懸念が重しとなることが予想される。加えて、中国人民銀行(中央銀行)が18日に続き20日も市場から資金を吸収したことから、金融バブルへの懸念も頭をもたげ始めており、上値は限定的とみられる。
 
 前日の香港株の米国預託証券(ADR)は、総じて堅調で、時価総額上位の国際金融銘柄、HSBC(00005)やITのテンセント(00700)、通信のチャイナ・モバイル(00941)が香港終値を上回って引けた。サヤ寄せすれば相場の上昇要因となる。