本日の見通し(香港市場) 買い先行も上値の重い展開か、春節控え持ち高整理

2014年01月29日 09:54

 29日の香港市場は、前日の欧米市場が上昇した流れを引き継ぎ、買い先行で始まるか。28日のNY市場は堅調な企業決算と予想を上回る消費者信頼感指数が好感され、ダウ平均は6営業日ぶりに反発。新興国経済への不安が和らいだことで、香港市場でも投資家が運用リスクを取りやすくなった。ハンセン指数は前日まで4日続落し、終値ベースで5%近く下落しただけに、値ごろ感からの買いが相場を支えると予想する。28日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(00005)や、本土系大型株のチャイナ・モバイル(00941)、CNOOC(00883)、中国建設銀行(00939)などが香港終値を上回って引けた。 
 
 ただ、春節(旧正月)連休を週末に控え、上値を追う動きは限定的となろう。本日はハンセン指数先物1月物の最終売買日に当たり、持ち高整理の売りが先物に膨めば現物株の押し下げ要因となる。米連邦公開市場委員会(FOMC)が本日まで開かれることから、様子見ムードも強い。