本日の見通し(香港市場) 売り先行か、米景気回復の鈍化懸念や中国の金融引き締めが重し
2014年02月19日 09:01

19日の香港市場は、売り先行でスタートか。米景気の鈍化懸念や中国の金融引き締めへの警戒感が重しとなりそうだ。休場明け18日の米株式市場で、ダウ平均は小幅ながら3営業日ぶりに反落。同日発表された2月のニューヨーク連銀景気指数や全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数が低調な結果となり、景気回復の足取りが重いとの見方から売られた。一方、中国人民銀行(中央銀行)は18日の定例オペで8カ月ぶりにレポを実施し、市場から480億元を吸収した。春節(旧正月)休暇後の資金のだぶつきを抑え、やや引き締めに傾いた中立的スタンスを維持する方針を示したとみられる。
前日のハンセン指数は3営業日続伸し、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均を上回って引けた。ただ、特段の材料が見当たらない中で相場の方向感は乏しく、売買代金は500億HKドル台にとどまった。あすはHSBCが2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値を発表する。結果を見極めたい投資家が引き続き積極的な買いを控えそうだ。18日の香港株の米国預託証券(ADR)は時価総額の大きなHSBC(00005)が香港終値を上回った一方、本土系大手銀行の中国工商銀行(01398)、中国建設銀行(00939)、香港系不動産の新鴻基地産(00016)、公益株のホンコン・チャイナガス(00003)などが下回って引けた。
