本日の見通し(為替) 日銀議事録公表を無風で通過しFRB議長証言へ
2013年07月17日 08:18
NYタイムはドル売りが優勢。発表された米経済指標は総じて強い内容だったが、17日からのバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言への注目度が高く、ドル高修正が強まった。ドル円は99円の大台を割り込み98.89円まで下落。ユーロドルは1.3175ドル、ポンドドルは1.5169ドルまで上値を伸ばした。
東京タイムでは6月開催分の日銀金融政策決定会合の議事要旨が公表される。ただ、黒田日銀総裁が就任して初の会合となった4月以降は、特に追加策を打ち出すことなく回を重ねていることから、目立った動意材料とはなりにくいだろう。公表を無風で通過し、NYタイムに予定されているバーナンキFRB議長の議会証言への注目度を高めていく格好となろう。先日の米小売データの弱い結果を受けて、米4-6月期の成長率が鈍化するとの見方も高まっており、FRB議長が当面は緩和的な金融政策を維持する姿勢を示すとの思惑も広がってきている。先進国各国の金融政策の方向性からすれば長期的なドル高への見方は不変だが、イベントまではドルが重い推移を強いられる可能性が高いことも念頭に置いておきたい。