本日の見通し(為替) 様子見ムードも、ドル円は下押し警戒感残る

2013年07月30日 08:19

NYタイムではドル高・円高の動きとなった。米長期金利の上昇や米6月中古住宅販売保留件数指数が予想ほどの落ち込みではなかったことなどを受けて、ドル円は98.10円台まで買い戻されたが、豪ドル円を中心としたクロス円の下落を背景に97円後半に押し戻された。クロス円は軟調で、ユーロ円は129.59円、ポンド円は150.00円、豪ドル円は89.82円、NZドル円は78.33円まで下げ幅を拡大した。ドルストレートでは、ドル買いがやや優勢で、ユーロドルは1.3239ドルまで反落したほか、ポンドドルも1.5329ドル、豪ドル/ドルは0.9188ドル、NZドル/ドルは0.8012ドルまで下落した。
 ドル円は、明日に米4-6月期国内総生産(GDP)や米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文の公表、2日に米7月雇用統計などを控えて徐々に様子見ムードが強まる可能性はあるものの、下押し警戒感は残っている。週明けの昨日は、先週末の円買い・ドル売りの流れを引き継ぐなか、日経平均の大幅下落を背景に約1カ月ぶりの安値となる97.64円まで下落した。日足一目・雲の下限が位置している97.50円を前に下げ止まったが、その後は98円台での重さを意識させる動きとなった。ドル円の底打ち・反発の材料も乏しく、足元では米連邦準備制度理事会(FRB)が30-31日のFOMCで米国の低金利政策を改めて表明するとの観測から、本日も上値の重い展開が続きそうだ。先週末に続いて昨日も400円を超える大幅下落で4日続落となった日経平均株価の動向次第で、ドル円は下値を模索する展開も考えられ、97円半ばを割り込めば6月25日の安値96.95円付近まで下落する可能性はありそうだ。