本日の見通し(為替) 夏季休暇中の参加者多いなか、本邦GDPの発表

2013年08月12日 08:05

 先週末9日のNY市場では中国の景気減速への不安感が和らいだことも背景に資源国通貨が底堅く推移。豪ドル/ドルは0.9217ドル、NZドル/ドルは0.8058ドルと、ともに7月29日以来の高値を示現。対円もしっかり推移し、豪ドル円は88.78円、NZドル円は77.63円まで週高値を更新した。一方で、ドル円は株安や米長期金利の低下に押されて96.13円の安値をつけた。本邦の外債投資の利払いに関連した円転が意識されたことも背景にあった。
 今週は多くの企業がお盆休みにあたり、市場参加者が極端に減少する。こうしたなかで発表される、本邦4-6月期GDP・1次速報値は、前期比で+0.9%、前期比年率で+3.6%の伸びが見込まれている。前期の年率換算+4.1%からは伸び率は鈍化する予想だが、景気回復の流れが継続していることを確認する結果になるだろう。特にサプライズはなく、ドル円をはじめ、各通貨への影響は限定的になると思われる。それよりも、直近は直接的な動意材料に乏しいなかで、株価の上下に大きく影響を受ける展開が継続している。日経平均は高値引け・安値引けとなることも多く、流動性が低下しているなかでの、引け間際の値動きに本日も警戒が必要になってこよう。