本日の見通し(為替) フローやり過ごし次第に様子見へ

2013年10月30日 08:16

 NYタイムでは決め手となるような材料はなかったものの、イベント前の調整的な流れのなかでドルが続伸。ドル円は約1週間ぶりの高値となる98.29円まで上昇した一方、ユーロドルは1.3736ドルまで下落した。この日発表された米国の経済指標は全体的にはまちまち。市場の方向性を決定づけるような材料ではなかった。豪ドル/ドルはRBA総裁の豪ドル安見通しが尾を引き0.9472ドルまで下落。クロス円はドル円の上昇に連れたほか、米株の上値追いも下支えとなってユーロ円が135.19円、NZドル円が81.19円まで高値を更新する場面があった。
 日本時間翌3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表が控えている。米10月ADP全国雇用者数や米政府機関閉鎖の影響で遅れていた9月米消費者物価指数の発表などが事前に予定されているが、FOMC声明への注目度の方が高いといえるだろう。東京タイムでは9月鉱工業生産の発表などをやり過ごし、散発的なフローをこなしながら様子見姿勢を強めていくことになるか。ドル円は米株式市場の流れを好感した本邦株高にも支えられて底堅い動きが先行しそう。その後は月末要因や関連市場も含めたセンチメント次第だが、前日の上げ幅を大きく調整するような動きも見込みにくい。