本日の見通し(為替) ドル円底固いか、米長期金利上昇を背景に
2013年07月25日 08:01
NYタイムは、ドル買い優勢。米6月新築住宅販売件数が市場予想を上回ったことが好感されたほか、米10年債利回りが2.624%まで上昇し、7月15日以来の高水準を示現するなかでドルが買われた。ドル円は100.45円まで上値を伸ばした一方で、ユーロ圏PMIを背景に1.3257ドルまで上昇したユーロドルは1.3177ドルに反落した。また、ポンドドルは1.5289ドル、豪ドル/ドルは0.9132ドル、NZドル/ドルは0.7906ドルまで下押した。クロス円は底堅い動きでユーロ円は132.75円、ポンド円は154.06円まで上昇した。
ドル円は、米長期債利回りの上昇基調を背景に底固い動きとなるか。昨日は、ユーロ圏主要国の景況指数が軒並み市場予想を上回る結果となり、リスク選考ムードが強まったことや米長期債利回りの上昇、予想比強めの米6月新築住宅販売件数の結果を支援材料に上昇した。ただ、夏季休暇入りで取引の薄い状況は変わらず、トレンドを形成する展開には至らなかった。ドル円は、99円前半で一定の底固さが確認されたことで、99円半ばから100円後半を中心にした推移となるか。米10年債利回りは8日に2011年8月以来となる2.750%台に上昇したが、バーナンキFRB議長が当面は現状の緩和策を継続するとの見解を示してから低下していた。しかし、ここに来てじりじりと上昇基調を強めており、昨日は一時2.620%台まで水準を戻した。日米金利差が意識されて、ドル円は底固い動きが予想される。